どうも、塾講師のこうです。
今回のタイトルは中学受験の指導をしていた時のことを思いだしますね。
そのとき、先輩講師から3.14の段は覚えさせるように言われたのは今でも覚えています。
まあ、この話はおいおいしていきたいと思います笑。
11の段から19の段は必要なのか?
個人的には全く必要ないと思っています。
必要でないと考える理由は以下の三つです。
まず、1つ目。
1の段から9の段を覚えていたら計算ができるから
桁数が大きくなったとしても、全てにおいて
「1の段から9の段」の計算結果を用いて計算をすることが可能です。
これからは思考力が特に需要視されています。
つまり、今ある知識をいかに使っていくのかが大事になってきます。
それなのに、11の段から19の段を覚えるという行為は時代に逆行しているようにしか感じません。
全くダメだとは思いませんが、覚えなくても1、2秒で計算できる人はたくさんいます。
その多くは、そろばんをしっかり身に付けた人です。
僕自身も、かけ算の暗算なら5段、わり算の暗算なら9段です。
そろばん式の暗算を身に付ければ、11の段から19の段だけでなく、3桁×3桁の計算まですぐにできる人は多くいます。
ここまでなるのは当然かなりの努力がいります。
しかし、2桁×2桁であればほとんどの子どもが身につけることができます。
4秒以内に答えは確実に出せるようになります。
もちろん、通うそろばん教室にもよると思いますが。
だから、「別にやらなくても困らない」部分的な計算を覚えることに時間を費やすのであれば、そろばんを習った方が子どものためになると思います。
2つ目。
覚える量が増えるとミスが増えるから。
漢字を10個覚えてきなさい。
漢字を100個覚えてきなさい。
さて、どちらが間違う可能性が高いでしょうか。
もちろん、数が多い100個の方ですよね。
人間はミスをする生き物です。
数が増えれば、ミスする可能性はどんどん増える一方です。
3つ目。
意味のない数字の羅列はずっと覚えられないから
今から数字を書いていきますので、覚えてくださいね。
1932854
覚えました?
では、答えてください。
きっと覚えていた人が多いと思います。
なぜなら、人は7個前後くらいまでならすぐに記憶できてしまうからです。
では、この数字を1週間後聞かれたら、覚えている自信がありますか?
僕は覚えている自信ありません。
でも、CMで出てくる電話番号だと覚えている人が多いのではないでしょうか。
あれは、音楽と数字に意味を持たせているから覚えやすく作られていますよね。
たとえば
「118-2480」であれば、「いい歯にしよお」で覚えることが可能です。
このように、意味を持たせると覚えやすくなるのです。
最初に覚えてくださいって言った数字を覚えていますか?笑
忘れてましたね?笑
覚えていた人は自分を褒めてあげてください。
忘れていた人は、それが普通です笑
こんなにすぐに忘れるもんなんです。
では、「1932854」と「118-2480」の違いは何でしょうか?
それは、数字に意味があるかどうかです。
人間は意味のない数字の羅列はすぐに忘れてします。
覚えた直後は問題ないと思います。
覚えさせようとしているのはお子さんが計算を少しでも早くするためですよね?
でも、きっとその計算をしようとしたときには忘れていますよ笑
では、計算を早くするためにするべきことは?
それは、計算のスピードと精度を上げることです。
できれば、小1から小3の間に数多くの計算問題を解かせるようにしてください。
個人的には、そろばんを週3回通ってほしいです。週3回は低学年の時だけでも構いません。できるようになれば、通う回数を減らせばいいです。
低学年のうちは、計算が速いだけで人よりできるんだという優越感に浸れることができます。これが、自信につながるので勉強ができるようになる可能性がかなり高まります。
僕がこのように思うのは理由があります。
それは、普段から見ている勉強が苦手な生徒に共通することがあるからです。
その共通点は計算が遅いこと。
これは小学校低学年のうちに計算問題をしっかり解いていなかったことが大きな要因になっていると感じています。
まとめ
11の段から19の段を覚える必要はない。
その時間があるなら計算問題の練習をするか、そろばんを週3回通う方がいいです。
そろばん押しに聞こえるかもしれませんが、自転車と同じで、そろばんも一度覚えれば一生使えるようになります。
「今しか使えないこと」と「一生使えること」の2択なら、あなたはどちらを選びますか?
最後まで読んで頂きありがとうございました。