現役塾講師こうのつぶやき

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鳳高校の大学合格実績2026|国公立45人・C問題採用校の入試のめやす

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鳳高校の大学合格実績

大阪府立鳳高校(堺市西区)の大学合格実績を、学校が公表している2026年春(令和8年度入試)の合格者数をもとにまとめました。数字はすべて鳳高校の公式PDFと大阪府の公表資料から取っています。

先に結論を書いておきます。2026年春の国公立大学の合格者は45人(現役40人・既卒5人)。私立は関西大学89人、近畿大学243人が中心です。そして鳳高校でいちばん見落とされやすいのが、入試で使う国語・数学・英語が「C問題」だという点です。偏差値の数字だけを見て出願を決めると、ここで足をすくわれます。

この記事の対象と、数字の出どころ

対象は、堺市・高石市・和泉市あたりから大阪の公立高校を志望する中学生と保護者の方です。学力の目安としては、模試の偏差値が58〜62くらい、内申が5段階でおおむね4前後の層を想定して書いています。

文理学科(三国丘・岸和田など)を狙える層の方には、上位校の記事のほうが役に立ちます。逆にいまの偏差値が50前後なら、鳳高校はC問題を使う関係で得点しづらい相手です。同じエリアでもB問題を使う高校のほうが力を出しやすいので、そちらも含めて考えてください。

数字の出どころは次の3つです。推測で埋めた数値はありません。

  • 鳳高校 公式サイト「進路実績」の合格者数PDF(2026年春分は7月23日改定版、2025年春分は4月21日判明分
  • 大阪府教育庁が公表している一般入学者選抜の志願者数(令和6・7・8年度の最終締切時)
  • 大阪府教育庁「令和8年度アドミッションポリシー並びに学力検査問題の種類並びに倍率のタイプ」

合格者数はのべ人数です。1人が複数の大学・学部に合格していれば、その数だけ数えられています。進学した人数ではない点にご注意ください。

鳳高校の基本データ

項目 内容
正式名称 大阪府立鳳高等学校
所在地 堺市西区原田150
最寄り駅 JR阪和線 富木駅から徒歩約15分/鳳駅から徒歩約22分
学科 全日制 普通科(単位制)
創立 1922年(大正11年)に大阪府立第14中学校として創立。2021年に創立100周年
単位制になった年 2008年(平成20年)4月に全日制普通科単位制へ改編
偏差値 60(みんなの高校情報 2026年度版・大阪府内の公立で34位/179校)
2026年春入試の募集人員 240人

単位制の高校なので、2年生以降は選択科目で時間割の中身が人によって変わります。学校の説明では約90の科目が用意されているとのことです。進路が固まっている生徒ほど使いやすい仕組みで、逆に何も決まっていないまま入学すると選択の時点で迷います。オープンスクールでは、この選択の仕組みの説明を聞いておくと判断しやすくなります。

2026年春の大学合格実績|国公立は45人

2026年春(令和8年度入試)の国公立大学の合格者は、国立33人・公立12人の合計45人でした。内訳は次のとおりです。

国立大学 現役 既卒
和歌山大学 12 2 14
大阪教育大学 7 - 7
鳥取大学 2 1 3
大阪大学 2 - 2
名古屋大学 - 1 1
京都工芸繊維大学 1 - 1
奈良女子大学 1 - 1
山口大学 1 - 1
鳴門教育大学 1 - 1
長崎大学 1 - 1
琉球大学 1 - 1
国立大学 計 29 4 33
公立大学 現役 既卒
大阪公立大学 3 1 4
滋賀県立大学 1 - 1
京都市立芸術大学 1 - 1
京都府立大学 1 - 1
神戸市外国語大学 1 - 1
兵庫県立大学 1 - 1
奈良県立大学 1 - 1
和歌山県立医科大学 1 - 1
北九州市立大学 1 - 1
公立大学 計 11 1 12

数字の並びを見ると、鳳高校の国公立進学にははっきりした柱が2本あります。和歌山大学14人大阪教育大学7人で、45人のうち21人、ほぼ半分をこの2校が占めています。

和歌山大学が多いのは地理的な理由が大きいと考えられます。鳳高校はJR阪和線沿いにあり、和歌山方面は乗り換えなしで通えます。自宅から通える国公立という条件で探すと、和歌山大学が現実的な候補として上がってきます。

私立は関西大学89人・近畿大学243人

公表されている私立大学は5校だけです。この5校の合計が392人(現役378人・既卒14人)でした。

私立大学 現役 既卒
近畿大学 239 4 243
関西大学 87 2 89
関西学院大学 30 - 30
立命館大学 11 5 16
同志社大学 11 3 14
掲載5校の計 378 14 392

近畿大学243人という数字は、1人が複数学部を受けて重ねて合格している分を含みます。それでも、近畿大学と関西大学が私立の主戦場になっていることは読み取れます。関関同立のなかでは関西大学が89人と多く、同志社・立命館は合わせて30人です。

医歯薬系は別枠で公表されていて、2026年春は9人(現役6人・既卒3人)でした。内訳は大阪大谷大(薬)3人、兵庫医科大(薬)2人、武庫川女子大(薬)2人、近畿大(薬)1人、摂南大(薬)1人です。

前年(2025年春)と比べてどうか

区分 2025年春 2026年春
国立大学 34 33
公立大学 13 12
国公立 計 47 45
掲載されている私立5校の計 360 392

国公立は47人から45人でほぼ横ばい、私立5校の合計は360人から392人に増えています。

ただし、この比較にはひとつ注意が必要です。2つの資料は集計した時期が違います。2025年春の資料は「4月21日判明分」、2026年春の資料は「7月23日改定版」と書かれています。判明した時点が遅いほど数字は積み上がるので、2026年春のほうが多く出やすい条件です。差は大きく読まないほうが安全だと考えています。

入試で使うのはC問題。ここが鳳高校の一番の特徴

大阪府の公立高校入試では、国語・数学・英語の問題が難易度別にA(基礎的)・B(標準的)・C(発展的)の3種類あり、高校ごとにどれを使うかが決まっています。

大阪府教育庁が公表している令和8年度の資料によると、鳳高校は国語・数学・英語のすべてがC問題、そして倍率のタイプはⅠです。C問題は文理学科の10校をはじめとする上位校が使う問題で、大阪府全体でも採用校は限られます。

タイプⅠというのは、合否を決めるときの重みづけのことです。大阪府の一般選抜は学力検査450点(5教科×90点)と調査書450点の合計900点満点で、タイプⅠでは学力検査を1.4倍、調査書を0.6倍して合計します。つまり900点のうち630点分が当日のテスト、270点分が内申という配分になります。

この2つを合わせると、鳳高校は「当日の得点の比重が大きく、その当日のテストが難しいほうのC問題」という組み合わせになります。内申を積んで当日は無難に、という戦い方が通用しにくい入試です。

中学校の定期テストで点が取れていても、C問題は形式そのものが違います。英語は全問英語で出題され、リスニングを含めて処理量が多い。数学も後半は記述で差がつきます。中3の夏から秋のあいだに一度C問題の過去問を解いて、いまの自分の得点を確かめておくことを勧めます。ここで手も足も出ないようなら、志望校選びの段階から考え直すほうが結果的に有利です。

志願倍率は3年続けて1倍割れ。ただし募集も2クラス分減っている

大阪府が公表している一般入学者選抜の志願者数(最終締切時)から、鳳高校の3年分を並べました。

入試年度 募集人員 志願者数 倍率
令和6年度(2024年春入学) 320 311 0.97
令和7年度(2025年春入学) 280 264 0.94
令和8年度(2026年春入学) 240 221 0.92

3年続けて1.00倍を下回っています。ここだけを見ると「入りやすくなった」と読みたくなりますが、同時に見ておくべきなのは募集人員も320人から240人へ、80人(40人学級で2クラス分)減っていることです。志願者は311人から221人へ90人減っています。募集が減った分だけ志願者も減っている形なので、倍率そのものは0.97→0.92とわずかな動きにとどまっています。

倍率が1倍を割っていても、C問題で著しく低い点しか取れなければ不合格になります。定員に届かなかった場合でも、各校が定める合格ラインを下回れば合格にはなりません。「定員割れだから受かる」という読み方はしないでください。

同じエリアの公立高校の倍率(2026年春入試)

参考として、堺・泉北エリアの高校の令和8年度一般選抜の倍率を、同じ資料から抜き出しました。あわせて、各校が使う国語・数学・英語の問題の種類も並べています。学力層は学校ごとに異なるので、倍率の高低だけで難易度を比べることはできません。あくまで、この年に志願がどこへ流れたかを見るための表です。

高校(学科) 国数英の問題 募集人員 志願者数 倍率
三国丘(文理学科) C 320 423 1.32
泉陽(普通科) C 320 412 1.29
高石(普通科) B 280 298 1.06
東百舌鳥(普通科) B 240 253 1.05
堺東(総合学科) B 240 249 1.04
登美丘(普通科) B 280 283 1.01
金岡(普通科) B 240 242 1.01
鳳(普通科) C 240 221 0.92

近隣の高校がおおむね1.0倍を超えているなかで、鳳高校は0.92倍でした。ただし、同じC問題を使う三国丘と泉陽には1.3倍前後まで志願が集まっています。C問題を使うこと自体が敬遠の理由だとは言い切れません。

この表でもうひとつ読めるのは、C問題を使う高校とB問題を使う高校が、はっきり分かれていることです。この8校のうちC問題は三国丘・泉陽・鳳の3校で、残りはすべてB問題です(近隣では和泉高校の普通科もC問題を使います)。鳳高校を受けると決めるなら、B問題向けの勉強とは別にC問題の準備がいる、ということになります。なお、これは1年分の数字です。願書を出す直前には、必ずその年の速報値を確認してください。

どんな受験生に向くか

ここまでの数字をまとめると、鳳高校が向いているのは次のような生徒です。

  • 国公立大学を目標に置いている。実際に和歌山大学・大阪教育大学への進学ルートが太く、目標として現実味がある
  • 当日のテストで点を取るタイプ。タイプⅠは学力検査の比重が大きいので、内申がやや足りなくても挽回できる
  • C問題に取り組む時間を中3のうちに確保できる。学校の教材だけでは足りず、C問題向けの演習が別に必要になる
  • 2年生以降の科目選択を自分で決められる。単位制なので、進路が定まっているほど時間割を有効に使える

逆に、内申を武器にして当日は取りこぼさずに合格したいタイプの生徒には、C問題とタイプⅠの組み合わせは不利に働きます。その場合は、B問題を使う近隣校のほうが持ち味を出せます。どちらが良い学校かという話ではなく、得点の作り方の相性の問題です。

よくある質問

Q. 鳳高校の合格者数45人というのは、進学した人数ですか。
いいえ、合格者ののべ人数です。1人が複数の大学に合格していれば、その回数だけ数えられています。学校は卒業生数を公表していないため、この記事では「合格率」は出していません。

Q. 私立大学は5校しか載っていませんが、ほかの大学には合格していないのですか。
公表されているのが同志社・立命館・関西・近畿・関西学院の5校のみ、という意味です。「私立大学計392人」もこの5校の合計です。産近甲龍のうち近畿大学以外の3校や、そのほかの私立大学の数は公表されていません。

Q. 内申はどれくらい必要ですか。
学校が合格ラインを公表していないため、この記事では具体的な内申の数値は書きません。中学校の進路指導や、実際に受けている模試の判定を基準にしてください。制度上の枠組みだけ書いておくと、調査書は中1:中2:中3=1:1:3の重みで計算した225点満点を2倍して450点満点に換算し、そこにタイプⅠの0.6を掛けて270点分として扱われます。

Q. 単位制だと、科目を自由に選べるのですか。
すべてが自由というわけではありません。必履修科目があり、そのうえで進路に応じた選択科目を組みます。学校説明会で「2年生の時間割の実例」を見せてもらうのが早い確認方法です。

出典・データについて

志願倍率の3年推移と近隣校の比較表は、大阪府が公表している令和6・7・8年度の志願者数PDFから、こちらで該当行を抜き出して作成しました。合格者数の合計はすべて公式PDFの公表値と突き合わせて一致を確認しています。

本記事のデータは2026年8月12日時点の公表値にもとづいています。合格者数は年度の途中で改定されることがあり、募集人員や問題の種類も年度ごとに見直されます。出願前には必ず最新の公表資料をご確認ください。