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大阪の公立高校 特別選抜の倍率【4年推移】体育科・工芸・音楽など11校

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大阪の公立高校 特別選抜の倍率【4年推移】体育科・工芸・音楽など11校

体育科や美術系、音楽科を受けたいと考えたとき、まず気になるのは「毎年どれくらいの倍率なのか」だと思います。2月に発表される倍率は1年分ずつしか載っておらず、年ごとの動きは自分で並べないと見えません。

この記事では、大阪府が公表している令和5〜8年度(2023〜2026年)の4年分の資料から、特別入学者選抜(以下、特別選抜)を行う専門学科11校の倍率を並べました。志願者数だけでなく、実際に受験した人数と合格した人数、そこから出る不合格者の数も学校ごとに載せています。

この記事の対象と使った資料

読んでほしいのは、特別選抜で受ける学科を考えている中学2〜3年生と保護者の方です。3月の一般選抜も含めた全校の倍率(1年分)を見たいときは、令和8年度の確定倍率の一覧が便利です。

  • 資料:大阪府教育庁「公立高等学校入学状況概要」令和5〜8年度版(特別入学者選抜の表)。募集人員・志願者数・受験者数・合格者数が学校ごとに載っています
  • 照らし合わせた資料:大阪府「特別入学者選抜の志願者数(締切時・最終)」令和5〜8年度。志願者数は4年とも入学状況概要と同じ数でした
  • 倍率:志願者数÷募集人員。小数第3位を四捨五入しています
  • 確認日:2026年10月8日

特別選抜を行う学校と令和9年度の日程

特別選抜は、一般選抜より前の2月に行われる選抜です。令和9年度(2027年春)の実施校は、この記事で取り上げた令和5〜8年度と同じ顔ぶれです(府「令和9年度大阪府公立高等学校入学者選抜実施校」による)。

学科 学校
建築デザイン・インテリアデザイン・ビジュアルデザイン・映像デザイン・プロダクトデザイン・美術 工芸
デザインシステム 岸和田市立産業
総合造形 港南造形
音楽 夕陽丘
体育に関する学科 桜宮(人間スポーツ科学)・汎愛・摂津・大塚
グローバル探究 水都国際
演劇 咲くやこの花
芸能文化 東住吉

令和9年度の日程は、府の日程表では次のとおりです。音楽科だけ出願が2週間ほど早いので注意が必要です。

学科 出願期間 検査 合格発表
音楽科 2月2日(火)〜3日(水) 視唱・専攻実技 2月14日(日)
学力検査・聴音 2月18日(木)
3月1日(月)
音楽科以外の専門学科 2月15日(月)〜16日(火) 学力検査 2月18日(木)
実技検査 2月19日(金)

実技検査の内容(体育の「運動能力」「運動技能」、演劇の「身体表現」「歌唱表現」など)は、府の令和9年度入学者選抜のページに学科ごとの資料が載っています。

同じ2月18日には、特別選抜とは別の枠で豊中高校能勢分校の選抜も行われます。能勢・豊能地域選抜と府内全域選抜の配点の違いは能勢分校の倍率の記事にまとめています。

専門学科11校の倍率4年分

学校全体の倍率です。工芸は6学科を合わせた数で、学科ごとの倍率は後の章に載せています。

学校 学科 募集人員
(令和8年度)
令和5年度
(2023)
令和6年度
(2024)
令和7年度
(2025)
令和8年度
(2026)
工芸 6学科(美術・デザイン系) 240人 1.27倍 1.28倍 1.23倍 1.06倍
岸和田市立産業 デザインシステム 40人 0.85倍 1.53倍 1.03倍 1.33倍
港南造形 総合造形 200人 1.28倍 1.08倍 1.03倍 1.02倍
夕陽丘 音楽 40人 0.73倍 1.15倍 1.13倍 1.13倍
桜宮 人間スポーツ科学 120人 1.15倍 1.08倍 0.94倍 1.29倍
汎愛 体育 120人 1.01倍 1.04倍 0.93倍 0.77倍
摂津 体育 80人 0.74倍 0.56倍 0.80倍 1.03倍
大塚 体育 80人 1.68倍 1.23倍 1.40倍 1.18倍
水都国際 グローバル探究 75人 1.74倍 1.31倍 1.42倍 1.43倍
咲くやこの花 演劇 40人 0.78倍 1.08倍 0.95倍 0.83倍
東住吉 芸能文化 40人 1.00倍 1.08倍 0.95倍 0.83倍

4年とも1倍を超えたのは、工芸・港南造形・大塚・水都国際の4校でした。反対に、4年のうち3年が1倍を下回ったのは摂津(体育)と咲くやこの花(演劇)です。

同じ体育に関する学科でも、動きはばらばらです。大塚は4年とも1.1倍を上回りましたが、汎愛は1.04倍(令和6年度)から0.77倍(令和8年度)へ下がりました。摂津は令和5〜7年度が0.56〜0.80倍で、令和8年度に1.03倍と、4年で初めて1倍を超えています。

港南造形は1.28倍→1.08倍→1.03倍→1.02倍と、毎年下がっています。

何人が不合格になったか

倍率が1倍を少し超えただけの年は、不合格になった人数で見るほうが実感に近くなります。受験者数から合格者数を引いた人数を学校ごとに並べました(追検査は別に数える資料なので、ここには入れていません)。

学校 令和5年度
(2023)
令和6年度
(2024)
令和7年度
(2025)
令和8年度
(2026)
工芸 303人受験
240人合格
63人不合格
306人受験
240人合格
66人不合格
293人受験
240人合格
53人不合格
255人受験
225人合格
30人不合格
岸和田市立産業 34人受験
34人合格
0人不合格
61人受験
40人合格
21人不合格
41人受験
40人合格
1人不合格
53人受験
40人合格
13人不合格
港南造形 256人受験
200人合格
56人不合格
215人受験
200人合格
15人不合格
204人受験
200人合格
4人不合格
203人受験
200人合格
3人不合格
夕陽丘 29人受験
29人合格
0人不合格
45人受験
40人合格
5人不合格
45人受験
40人合格
5人不合格
44人受験
40人合格
4人不合格
桜宮 137人受験
120人合格
17人不合格
127人受験
120人合格
7人不合格
113人受験
113人合格
0人不合格
155人受験
120人合格
35人不合格
汎愛 121人受験
120人合格
1人不合格
123人受験
120人合格
3人不合格
111人受験
111人合格
0人不合格
92人受験
92人合格
0人不合格
摂津 59人受験
59人合格
0人不合格
45人受験
45人合格
0人不合格
64人受験
64人合格
0人不合格
81人受験
80人合格
1人不合格
大塚 134人受験
80人合格
54人不合格
96人受験
80人合格
16人不合格
111人受験
80人合格
31人不合格
94人受験
80人合格
14人不合格
水都国際 131人受験
76人合格
55人不合格
97人受験
74人合格
23人不合格
104人受験
74人合格
30人不合格
107人受験
75人合格
32人不合格
咲くやこの花 31人受験
31人合格
0人不合格
43人受験
40人合格
3人不合格
38人受験
38人合格
0人不合格
33人受験
33人合格
0人不合格
東住吉 40人受験
40人合格
0人不合格
43人受験
40人合格
3人不合格
38人受験
38人合格
0人不合格
32人受験
32人合格
0人不合格

専門学科11校の不合格者の合計は、令和5年度246人、令和6年度162人、令和7年度124人、令和8年度132人でした。

志願倍率が1倍を下回った年は、どの学校も不合格者は0人です。ただ、1倍を超えていても不合格者が数人という年が多くあります。たとえば港南造形の令和8年度は、倍率1.02倍で受験203人・合格200人、不合格は3人でした。

工芸高校は学科ごとに差がある

工芸は6学科で選抜し、第1志望で不合格になっても第2志望の学科で合格になることがあります。府の入学状況概要では、学科ごとの倍率を、その学科の第1志望の志願者数に「第1志望では合格せず、その学科の第2志望で合否判定を受けた人数」を足した人数で出しています。下の表はその倍率です(かっこ内が足した人数)。

学科 令和5年度
(2023)
令和6年度
(2024)
令和7年度
(2025)
令和8年度
(2026)
建築デザイン 1.15倍
(46人)
1.15倍
(46人)
1.15倍
(46人)
0.63倍
(25人)
インテリアデザイン 1.48倍
(59人)
1.43倍
(57人)
1.48倍
(59人)
1.08倍
(43人)
ビジュアルデザイン 1.73倍
(69人)
1.95倍
(78人)
1.68倍
(67人)
1.48倍
(59人)
映像デザイン 1.53倍
(61人)
1.43倍
(57人)
1.30倍
(52人)
1.30倍
(52人)
プロダクトデザイン 1.70倍
(68人)
1.43倍
(57人)
1.53倍
(61人)
1.15倍
(46人)
美術 1.63倍
(65人)
1.88倍
(75人)
1.50倍
(60人)
1.78倍
(71人)

令和8年度は、建築デザイン科が0.63倍(25人)で募集人員40人に届きませんでした。令和5〜7年度は3年続けて1.15倍だった学科です。一方、美術科は1.78倍で、6学科の中でいちばん高い倍率でした。

学校全体で見ると、令和8年度の工芸は受験255人・合格225人です。建築デザイン科に空きがあった年でも、30人が不合格になっています。どの学科を第1志望・第2志望にするかで結果が変わるので、学科ごとの倍率も見ておくと判断の材料になります。

募集人員に届かなかった学科は二次選抜へ

この記事で取り上げた専門学科では、令和8年度に次の4学科が3月の二次入学者選抜を行いました。府の「令和8年度二次入学者選抜志願者数」の資料では、次の募集人員でした(追検査の合格者がいた学科は、その人数も引いた募集人員です)。

学校・学科 二次選抜の募集人員 二次選抜の志願者数
工芸(建築デザイン) 15人 0人
汎愛(体育) 28人 3人
咲くやこの花(演劇) 7人 0人
東住吉(芸能文化) 7人 0人

普通科などをふくめた二次選抜の全体の動きは、令和6〜8年度の二次選抜の実施校一覧で確認できます。

エンパワメント・ステップスクールなどの倍率

特別選抜では、専門学科のほかに総合学科(エンパワメントスクール・ステップスクール)、多部制単位制(大阪わかば)、昼夜間単位制(中央)も選抜を行います。こちらも学校全体の倍率を4年分並べました。

学校 区分 令和5年度
(2023)
令和6年度
(2024)
令和7年度
(2025)
令和8年度
(2026)
淀川清流 エンパワメント 0.86倍 0.91倍 0.71倍 1.02倍
成城 エンパワメント 1.05倍 1.06倍 0.89倍 1.02倍
西成 エンパワメント→ステップ 1.10倍 1.19倍 1.13倍 1.11倍
長吉 エンパワメント 0.93倍 1.02倍 0.96倍 0.78倍
箕面東 エンパワメント 0.79倍 0.78倍 0.57倍 0.85倍
布施北 エンパワメント 1.01倍 0.95倍 0.76倍 0.71倍
和泉総合 エンパワメント 0.98倍 0.98倍 0.89倍 0.94倍
岬 エンパワメント→ステップ 0.61倍 0.85倍 0.80倍 0.91倍
大阪わかば 多部制単位制 0.66倍 0.83倍 0.57倍 0.74倍
中央 昼夜間単位制 0.80倍 0.68倍 0.73倍 0.79倍

西成と岬は、令和5年度はエンパワメントスクールとして、令和6年度からはステップスクールとして選抜を行っています。西成は4年とも1.10倍以上で、この表の中では毎年1倍を超えた唯一の学校でした。

募集人員が変わった学校もあります。令和8年度は淀川清流が210人から175人に、箕面東が210人から140人に減り、淀川清流は0.71倍(令和7年度)から1.02倍になりました。

倍率の数字を読むときの注意

表の数字を比べる前に、資料の作りで3点だけ押さえておきます。

  • 2月の発表と倍率が少しちがう学校がある:水都国際は、2月の志願者数の発表では募集人員に「海外から帰国した生徒の入学者選抜」の枠をふくめています(資料の注記による)。そのため2月の発表の倍率は令和8年度が1.30倍で、この記事の1.43倍(募集人員75人で計算)より低く出ます。長吉・布施北・大阪わかばも、2月の発表の募集人員には日本語指導が必要な生徒の選抜の枠がふくまれています
  • 倍率は年ごとに上下する:桜宮は令和7年度0.94倍、令和8年度1.29倍でした。1年分だけで「入りやすい」「難しい」と決めず、何年か並べて見るのがおすすめです
  • 実技の配点が学科でちがう:令和9年度の「選抜の方法」では、学力検査と調査書(合わせて450点)に実技検査の点を足した総合点で選抜します。実技の配点は体育に関する学科が225点、デザイン系・総合造形・美術・音楽・演劇が150点、グローバル探究・芸能文化が100点です。エンパワメントスクールなどは実技ではなく面接を行います

まとめ

令和5〜8年度の4年間で、工芸・港南造形・大塚・水都国際の4校は毎年1倍を超え、摂津と咲くやこの花は4年のうち3年が1倍を下回りました。同じ体育科や芸術系でも学校ごとに倍率の動きはちがうので、志望校の数字を4年分並べて見てください。令和9年度の志願者数が2月に発表されたら、表に令和9年度の列を加えます。

出典:大阪府教育庁「令和5年度〜令和8年度 公立高等学校入学状況概要」(公立高等学校入学状況概要について)、大阪府「令和5〜8年度 特別入学者選抜の志願者数(締切時・最終)」(各年度の志願者数のページ)、「令和8年度大阪府公立高等学校二次入学者選抜志願者数」、「令和9年度大阪府公立高等学校入学者選抜実施校」「日程表」(令和9年度公立高等学校入学者選抜のページ)。2026年10月8日に府のサイトで確認した資料です。