
「進研ゼミ高校講座って、大学受験に本当に通用するの?」「2026年に新しくなったって聞いたけど、料金は?」——高校生の家庭学習として名前は知っていても、中身と“わが子に合うか”で迷う方は多いはずです。
私は現役で生徒を指導している塾講師です。その立場から、2026年にリニューアルした進研ゼミ高校講座を、いいところも・向かないところも正直に整理します。特に、大阪の大学受験の目線でお話しします。
※料金・サービス内容は変わります。最終的な金額・仕様は必ず公式サイトでご確認ください。
① まず結論:進研ゼミ高校講座は「こんな高校生」に向いている
細かい解説の前に、結論からお伝えします。
向いている高校生
- 部活が忙しく、通塾の時間が取りにくい
- 定期テスト・評定(推薦)対策をコツコツ固めたい
- 関関同立・産近甲龍・地方国公立あたりを、自分のペースで狙いたい
- 予備校が遠い・近くに選択肢が少ない
- 費用を抑えて、まず家庭学習を回したい
あまり向いていない高校生
- 自分一人だと、つい後回しにしてしまう(強制力がないと続かない)
- 旧帝大・難関国公立・医学部など、最上位の演習量が必要
- 講師に引っ張ってもらう「授業形式」でないと進まない
大阪で言えば、中堅〜上位中堅校で関関同立・産近甲龍・地方国公立を狙う層に、いちばんハマりやすいのが進研ゼミ高校講座です。難関最上位は、進研ゼミの上位サービスや予備校が主戦場になります(後述)。
② 【重要】2026年リニューアル:料金と中身が大きく変わった
ここが最初の注意点です。進研ゼミ高校講座は2025年12月〜2026年1月に大きくリニューアルしました。ネット上に残る古い情報(「1教科◯◯円」など)は、現在の新規入会には当てはまりません。
変わったポイント
- 料金が「教科数別」→「全教科一律」に:以前は1教科・2教科…と選んで課金する方式でしたが、現在は全7教科24科目すべてが受講費に込みの一律料金です。
- 完全デジタル化:2026年1月より、原則として紙のテキストはなくなり、スマホ・タブレット・PCで学ぶ形になりました(専用タブレットの購入は不要で、手持ちの端末を使います)。
- AIの個別学習:登録した高校・志望大・学習データをもとに、AIが一人ひとりの学習プランを提示。わからない問題は写真を撮ってAIに質問できます。
現在の受講費(2026年6月時点・税込・公式より)
| 払い方 | 月あたり | 補足 |
|---|---|---|
| 12か月一括払い | 9,980円(合計119,760円) | いちばん割安。全7教科24科目込み |
| 6か月一括払い | 10,530円 | |
| 毎月払い | 10,980円 |
※上表は高1・高2の場合の目安。高3は「卒業(3月号)までの一括払い」など別の払い方になります。入会金0円。専用タブレットの購入は不要(手持ちのスマホ・タブレット・PCで受講)。学年・入会月・キャンペーンで変わるので、最新は公式でご確認ください。通信料は別途自己負担です。
塾・予備校が月数万円〜であることを思えば、全教科込みで月約1万円は、月額負担を抑えやすいのが魅力です。ただし通信料・模試・参考書・併用教材などは別にかかる点は見ておきましょう。
⚠ 申し込み前に確認したいお金の注意
退会は「前々月25日まで」の連絡が必要などのルールがあります。専用タブレットの購入は不要で手持ちのスマホ・タブレット・PCで受講できますが、通信料は自己負担、模試・参考書・併用教材の費用も別にかかります。申し込み前に公式サイトで最新の条件を確認しておきましょう。
③ 塾講師から見たメリット
ここでは、公式情報と、指導現場でよく相談される内容をもとに整理します。
(1) 全教科込みで月額を抑えやすい
高1〜高3まで、7教科24科目が追加料金なし。苦手科目だけ・主要科目だけ、と気にせず使えます。塾・予備校と比べて月額負担を抑えやすいのは大きな魅力です。
(2) 部活と両立しやすい(スマホ完結)
スマホ・タブレットで完結するので、部活帰りやスキマ時間に短く取り組めます。通塾の移動時間がいらないのは、忙しい高校生に効きます。
(3) AIで「自分の弱点」に絞れる
登録した高校・志望大・学習データから、AIがやるべき内容を提示。わからない問題は写真を撮ればAIが解説します。「何をやればいいか」が見えやすいのは、計画を立てるのが苦手な子に向いています。
(4) 定期テスト〜大学受験まで一貫
高1・高2は多くの教科書・学校進度に合わせた定期テスト対策に対応(一部非対応あり・教科書本文や問題そのものが出るわけではありません)。高2後半〜高3は志望大レベル別の受験対策へ移行し、共通テスト中心の国公立や、関関同立・産近甲龍などの私大対策まで、土台をひと続きで作れます。
④ 正直に伝えるデメリット・注意点
(1) 自主性がないと続かない(最大の注意点)
通信教育全般に言えますが、本人がやらないと力になりません。「やったつもり」で終わる、配信が溜まる、という失敗が起きやすいのが正直なところ。ここが「進研ゼミは意味ない」と言われる主な理由です(→続けるコツは後述)。
(2) 難関最上位には演習量が足りないことがある
旧帝大・難関国公立・医学部などの最上位を狙うなら、進研ゼミ高校講座のスタンダードだけでは演習量・記述対策が物足りない場面があります。進研ゼミの上位サービス(オンラインライブの「エベレス」など)や、Z会・予備校との併用が現実的です。
(3) 2026年リニューアルで仕様が変わっている
紙テキストの廃止、コース構成、添削や質問の方式など、2025年度までの情報と現在で中身が変わっています。古い口コミ記事の「赤ペン添削が…」などの記述は、現行と異なる場合があります。最新の対応範囲は必ず公式でご確認ください。
(4) 退会の手続きに期限がある
退会は「前々月25日まで」の連絡が必要など、ルールがあります。始める前に解約条件も確認しておくと安心です。
⑤ 大学受験に「通用する」のか?(塾講師の見方)
いちばん気になるところを、正直に。
- 基礎固め・定期テスト・共通テスト型の学習:家庭学習の柱として使いやすいです。定期テストで評定を上げ、推薦も視野に入れたい層には特に相性が良いです。
- 難関国公立の二次・東大京大クラス:記述・論述の「書く力」を鍛える演習は、これ単体では不足しがち。Z会の添削や予備校で記述対策を上乗せするのが現実的です。
ただし、合格可能性は、学校の成績・開始時期・演習量・志望学部によって大きく変わります。「これを使えば受かる」というものではなく、あくまで土台づくりの手段として捉えるのが正確です。つまり「基礎〜共通テスト〜中堅・上位私大/地方国公立の標準解として使いやすい。難関二次は別で補う」というのが率直な見方です。
まず無料の資料で中身を確認
最新の料金・端末条件・教材の画面イメージは、無料の資料で確かめてから決めると失敗しにくいです。
記述・難関二次まで重視するなら、Z会大学受験コースも合わせて比較するのがおすすめです。
⑥ 進研ゼミ・スタサプ・Z会を比較(高校生・大学受験)
高校生向け通信教育の主要3社を比べます(料金は最新を各公式でご確認を)。
| 進研ゼミ高校講座 | スタディサプリ高校 | Z会 大学受験 | |
|---|---|---|---|
| 月あたり(12か月一括・税込・目安) | 9,980円(全7教科込み) | 1,815円(ベーシック) | 9,990円〜 |
| 学習の形 | デジタル映像+AI質問 | 映像授業(見放題) | 映像+プロの記述添削 |
| 強み | 計画提示・定期テスト〜受験を一貫 | 月額を抑えやすい・自学 | 記述・論述の添削、難関二次 |
| 向く層 | 計画が苦手・部活両立・中堅〜上位中堅 | 安く自走・苦手のピンポイント | 難関国公立・難関私大の上位層 |
※Z会の9,990円〜は、難関大プランを12か月一括で受講した場合などの目安で、プラン・専用タブレット条件等で変わります。各社とも学年・時期・支払い方法で変動します。
ざっくり言うと——
- 月額を抑えて、自分で映像を進められる → スタサプ。
- 計画を提示してほしい・定期テストから受験まで一貫で → 進研ゼミ。
- 難関の記述・二次を添削で鍛えたい → Z会。
⑦ 大阪の大学受験で選ぶなら(塾講師の視点)
大阪の高校は、進学実績のボリュームゾーンで見ると、層ごとに主な進学先がだいたい分かれます(あくまで目安・年度で変動)。
- 文理学科・地域上位校 → 国公立(共通テスト中心)
- 中堅進学校 → 関関同立
- 私立併願校層 → 産近甲龍
この関関同立・産近甲龍・地方国公立のゾーンが、進研ゼミ高校講座の使いどころです。共通テストから逆算して、全教科込みで月約1万円で回せるのは、家計と相談しやすい選択肢になります。
ひとつ補足を。大阪では高校授業料の実質無償化が広がっていますが、これは「高校の授業料」の話で、大学受験の費用とは別です。むしろ、無償化で浮いた分を模試・教材・通信教育などの大学受験対策に回す、という考え方ができます。
関連記事もどうぞ(大阪の高校・進学事情)。
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- 大阪公立高校 倍率2026【確定版・全校データ】
- 大阪の高校別 大学合格実績(例:三国丘高校)— 自分の高校の進学ボリュームゾーンを知る
- 【2026年】中学生の通信教育おすすめ比較(中学生のごきょうだい向け)
⑧ 「続かない」を防ぐコツ+向いている人チェック
通信教育の最大の弱点は「続かない」こと。塾講師目線で、続けるための仕組みを3つ。
- 配信日に、その場で開く:溜める前に開く習慣を。最初の1か月は保護者が一緒に開封するだけでも効果的。
- 曜日と時間を固定する:「日曜の朝に30分」など、やる時間を決めてしまうほうが続きます。
- テスト前だけにしない:定期テスト前だけ使う子は伸びにくい。週1でも平常運転を。
向いている人チェック(3つ以上で相性◎)
- ☐ 部活などで通塾の時間が取りにくい
- ☐ 定期テスト・評定を固めたい
- ☐ 関関同立・産近甲龍・地方国公立あたりが目標
- ☐ 費用を抑えて家庭学習を回したい
- ☐ 自分(or 家庭の声かけ)で、ある程度ペースを作れる
チェックが3つ以上なら、まず進研ゼミ高校講座の無料資料で最新の料金・端末条件・教材画面を確認してみてください。記述・難関二次まで見据えるなら、Z会大学受験コースも合わせて比較を。
⑨ よくある質問(FAQ)
Q. 進研ゼミ高校講座だけで大学受験はできますか?
A. 基礎固め・定期テスト・共通テスト型の学習の柱としては使いやすいです。ただし合格可能性は成績・開始時期・演習量・志望学部で変わり、難関国公立の二次・最上位は記述添削(Z会など)や予備校の併用が現実的です。
Q. 2026年に何が変わったのですか?
A. 料金が「全教科一律」になり、紙テキストが原則なくなって完全デジタル化、AIによる個別学習・質問が中心になりました。古い「教科別◯◯円」の情報は現在の新規入会には当てはまりません。
Q. 専用タブレットは必要ですか?
A. 専用タブレットの購入は不要で、手持ちのスマホ・タブレット・PCで受講します(中学講座のタブレットは使えません)。通信料などは別途自己負担です。
Q. 難関大には物足りないと聞きますが?
A. スタンダードは基礎〜共通テスト〜中堅・上位私大が中心です。難関最上位は上位サービス(エベレス等)や予備校との併用を前提に考えるのが安全です。
⑩ まとめ
進研ゼミ高校講座は、2026年のリニューアルで全教科込み・月約1万円・デジタル+AIという形に変わりました。部活と両立しながら、定期テスト〜共通テスト〜中堅・上位私大/地方国公立を、月額を抑えて一貫して固めたい高校生に向いた選択肢です。
一方で、続けられるか(自己管理・家庭の伴走)で結果が大きく変わり、難関最上位は別の上乗せが要ります。まずは無料の資料で中身を見てから、お子さんに合うか判断するのが失敗しにくい進め方です。
参考(公式・一次情報)
- 進研ゼミ高校講座 受講費・受講ルール: kou.benesse.co.jp/cost/
- 進研ゼミ高校講座 公式: kou.benesse.co.jp
- スタディサプリ高校講座 料金: studysapuri.jp/course/high/pricing/
- Z会 大学受験コース: zkai.co.jp/juken/spec/