現役塾講師こうのつぶやき

進学塾、個別指導塾、家庭教師の経験をもとに、指導のあり方、勉強の仕方、教育方法について思うことをつぶやいていきます!

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「小テスト」を使った復習が効率的で効果的だった

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小テスト

公開日2019/06/29  更新日2020/0710

 

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どうも、塾講師のこうです。

 

期末テストが終わりましたね。

どんな手ごたえだったか少しずつ生徒たちに聞いていこうかなと思います。

 

そんで、期末試験が終わったということはあれの時期が近づいてきますね。

 

夏休み!!

 

 

中3生!

夏休みからもっと頑張ろう!!

 

 

なんて甘いことは言わないからね笑

期末テストが終わった今日から頑張らしていくように全員に声掛けをしていきたいと思います。

 

さて、受験で特に大事な夏休み。

 

勉強する時間がたくさん取れる時期ですね。

そして、なるべく効率的で効果的に勉強をしたいですよね。

 

今回は、

僕がとある進学塾時代に夏期講習で実際に行っていた小テストの効果について

お伝えしたいと思います。

 

 

 

進学塾の夏期講習とは

 

基本的に中3夏期講習の前までに習った内容の総復習を夏期講習で行います。

もちろん、中1・2の内容も含まれますし、難易度も入試問題を意識したレベルばかりになります。

 

すでに習った内容なので、導入は基本的に行わず、すぐに問題演習に入り、解説を行います。これが夏期講習中にずっと繰り返えされます。

また、クラスによって、扱う問題の内容は異なります。

 

そして、夏期講習の最後にはテストが行われます。

これにより、夏期講習に習った内容がしっかり理解できているか確認することができます。

 

また、進学塾によっては、夏期講習の中間にテストを実施するところもあります。

この結果を座席順に反映するすることで、生徒のモチベーションをしっかり上げたりします。

 

 

小テストのやり方

 

 僕がどのように小テストをやっていたのかというと、2回目の授業から最後の授業まですべての最初の授業の5分を使って実施していました。

 

なぜ、授業の最初にするのかというと、授業の雰囲気がとても良くなるんです。

たかが小テストですが、生徒たちはとても集中します。

 

その流れで授業に入ることができるので集中した状態で授業を受けさせることができます。

 

そして、小テストで扱う問題ですが、授業で扱った問題と宿題で出した問題から全く同じ問題を出します。

基本的に、授業と宿題から1問ずつ小テストに出すようにしていました。

 

なぜ授業と宿題から1問ずつ出すのか説明しますね。

 

 

進学塾の授業で扱える問題はかなり限られます。

理由は、時間的な問題と難易度によります。

どうしても難易度が上がると時間を多く要します。

 

これにより授業で扱う問題は重要な問題しか扱いません。

よって、授業で扱う問題を小テストに必ず出します。

 

また、宿題から小テストに出すのには宿題をしているかどうかのチェックも兼ねています。

本当は宿題チェックを一人一人するべきなのかもしれませんが、僕はその時間が無駄だと考えているので小テストで判断してます。

 

 

(実際は必ず宿題チェックをするように言われています。しかし、一人一人しっかりチェックしようとしたら最低30秒くらいかかります。20人以上クラスにはいたので、これだけで10分以上かかります。しかも、宿題をしてなければ注意をしなくてはなりません。結局15分前後かかってしまいます。これってかなり無駄な時間じゃないですか。) 

 

 

また、宿題をしているからといって、その問題が解けているかどうか不明です。

途中であきらめている可能性

答えを写している可能性

いろいろな可能性が考えられます。

 

よって、小テストの状況で宿題の内容ができているかどうかチェックが可能になります。

宿題をしていなくても小テストで満点であれば問題ないと思っています。

だから、宿題は絶対にしないとダメなものではないと思っていて、自分に必要なものをすることの方がずっと大切です。

 

以前にこんなことも書きました。気になる方はどうぞ。

www.jukuteacher.com

 

 

小テストの採点

 

ここは結構重要事項だと考えています。

ただ単に、〇、✖を付けるのではなく必ずコメントを付けるようにしていました。

 

「この解き方は良かった」

「ここまでは完ぺきだった、あと一歩!」

これ以外にも何を間違っているのかを書き込んだりしていました。

 

満点だった生徒には、モチベーションが上がるコメントを、

間違いがあった生徒には気をつけるべきポイントを書きつつモチベーションが上がるようなコメントを書くようにしていました。

 

なぜこのようなことをしていたのかというと、全員に必要最低限のコミュニケーションを取るためでした。集団授業の授業では一人一人に関わる時間がとても少なくなります。また、質問にほとんど来ない生徒だっています。 だから、この小テストを1対1のコミュニケーションの場として活用していました。

 

恐怖の小テスト再提出

実際に恐怖に感じていたかどうかは知りませんが、小テストの再提出を必ずさせていました。しかも、満点解答ができるまで何度も提出させます。無くした生徒には喜んで新しい小テストを渡します。

ここでの再提出は、小テスト返却時に新しい小テストをホッチキスで留め、両方まとめて提出させていました。

もちろん、全く同じ問題です。

 

 

 

ここでのルールとして、満点解答だった人の答案を丸写しするのは厳禁。

ただ、教えてもらうのは可と言ってました。

 

このときに、本当に素晴らしい解答を書いていた生徒がいれば、その生徒の名前を言って、参考にしたい人がいれば見せてもらうように勧めていました。

 

 

小テストの活用方法

先ほど話した話以外のも、小テストを活用していました。

何を実際にしていたのかというと、

 

・小テストの点数記録

これはどの生徒が何の分野が苦手なのかを把握するために使っていました。これによって、苦手な分野がある場合は個別にアドバイスをしたりしました。また、保護者から数学が苦手でという相談はたくさんあります。そのときに、この分野が苦手なのである方法で克服していきましょうなどしっかり説明でき、保護者の不安を取り除くことができます。保護者を不安にしている時点で、まだまだダメですけどね笑

 

・小テストで答案の書き方のアドバイス

数学を解く場合、答えが出たらそれでいいと考える人があまりに多くてビックリすることがあります。しかし、それが通用するのは中学までですね。しかし、大阪の高校受験では通用しなくなりつつあります。また、大学受験では一番上に問題が2,3行書いてあって、残りの部分は白紙という答案用紙が普通です。つまり、自分でどのように考え解いていったのという過程を書いていく必要があります。正直、これは中学から指導されていないと高校からはなかなか難しいと思うのが僕の見解です。この考えが僕の中にあるので、満点解答を作るのは普通よりハードルを高く設定してあります。

 

これらを理由に、生徒の解答用紙を見て、正すところがあればそれを指摘します。

また、素晴らしい解答なら大いに褒めます。

 

・小テストの上位者をランキング形式で掲示

これはみんな興味津々なんですよね。あと、何回連続満点とかも書いちゃいます笑

数学が得意な生徒たちの得意そうな顔を見るのは面白かったですね笑

また、数学が苦手な生徒たちも分野によってはランキングに載ることができます。だって、問題数は2問(小問を入れると5問くらいになることもあります)ですからね笑

 これをやることによって、モチベーションが上がっているのが目に見えました。

 

小テスト効果によるテストの素晴らしすぎる結果

このテストは塾内のものです。

進学塾とあって、各学校でもそれなりの結果を残している子が多く在籍しています。

定期試験の平均は420~430前後を取っていたかと思います。上位は470前後取る生徒も何人かいます。

そして、都道府県のトップ校に合格する生徒も数多くいるようなところです。

 

さて、どんな結果だったのでしょうか。

それは、全員偏差値が50以上!!!

 

え、偏差値50以上?

別にすごくないでしょ。

 

いやいや、偏差値50はちょうど真ん中ですよ。

進学塾の真ん中は各学校で上位に位置しますからね。

 

この結果は本当にうれしかったです。

 

しかも、全校舎で1位の平均偏差値も達成したんです!

あ、ちなみに小テストを実施したのは数学のみです。

 

大きい声では言えませんが、他の科目は真ん中あたりがほとんどでした。

これは、小テストの効果があったのだと思います。

 

また、この素晴らしい結果によって、僕がこの進学塾を辞めようと思った1つのキッカケでもありましたね笑

他の校舎で全員が偏差値50以上なんてほとんどありません。

しかも、僕は新卒3年目のときでした。

結果が欲しくて、多少無理もしていました。

しかし、この結果が出ても、全く先輩社員、上司から褒められることは全くありませんでした。別に褒めてほしいから頑張ってたわけじゃありませんが、僕のモチベーションは下がっていきましたね笑

 唯一褒めてくれたのは、同期の1人だけでした。

本当に寂しいところだなと思いましたし、毎年多くの人が辞めるのも理解できました。

 急に愚痴みたいなの書いてすみません、急に込み上げてきてしまって笑

 

 今回、この内容を書こうと思ったキッカケ

 

 

今回、小テストについて書こうと思ったのはこの本を読んだことによります。

 この本を読んで、小テストをしていたのは間違ってないと確信にも変わりました。

 

どんな内容が書いてあったのかというと、

小テストも用いた実験が数多く書いてあり、中には小テストを用いた方が2倍もよくなったという結果も報告されていました。

 

詳しいことが知りたい方はぜひ読んでみてください!

 あと、この内容はほんの一部であり、勉強方法について様々なことが書いてあります。しかも、実験結果とともに書かれてあるのでとても参考になることが多かったです。

 

 

数ある中の1つの意見として読んでいただければと思います。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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